英語学習には、ただ単に単語や文法を覚えるだけではなく、
実際に使うことで身につける「アウトプット」が欠かせません。
そのアウトプットの一つとして、私は「英語日記」をおすすめしています。
今回ご紹介する生徒さんは、英語日記をはじめて1ヵ月が経ちました。
生徒さんの声
まだ英語が流暢に話せる実感はありません。
ただ、先生の添削を見て「そうか、そんな感じでいいんだ」と気づくことが多くて
自分がいかに日本語の感覚で英語を話そうとしていたかを実感しました。

英語日記の学習サイクル
この生徒さんは、英語日記の書き方をお伝えし、
- 毎日英語日記を書く
- 添削を受ける
- 添削されたものをもとに書き直す
- 音読を繰り返す
というサイクルを実践しています。
この繰り返しが、英語力アップの土台を作っています。

英語学習2種類の学び方
英語の学習には、「明示的な学び」と「暗示的な学び」があります。
- 明示的学び:単語や文法を覚えるなど、意識的に学習すること。
- 暗示的学び:英語を読んだり聞いたり話したりする中で自然にパターンを身につけること。
大人の学習ではこの2つのバランスが大切ですが、どうしても明示的学びに偏りがちで、
覚えたものが使いこなせず挫折する人が多いように感じます。
英語のインプットとアウトプットのバランス
英語日記のサイクルは主に明示的な学びのアウトプットの場ですが、
同時に暗示的な学びのインプットがなければ、そのアウトプットは十分に活きません。
この生徒さんも英語日記を続けていくうちに「インプットなしにアウトプットはない」と気づき、
今は英語日記にプラスして暗示的学びの時間も意識して作り始めています。
おすすめの学習法:日本語字幕で映画を見る
ここでおすすめしたいのが、
お気に入りの映画を「日本語字幕」で観ること。
特に私のおススメはラブコメディ。
日常会話が多くて、ストーリーにドキドキしすぎないのでセリフに集中しやすいのがポイントです。
字幕と実際の英語のセリフをよく見比べてみてください。
例えば、サンドラブロックという女優さんが主演の映画
「Two weeks notice」
という映画のワンシーンで

「あなたに関係ないわよ」と訳されていたセリフ。
英語ではこう言っていました。
👉 Everything is not about you!
直訳すると「すべてがあなたのことじゃない」。
「あなたに関係ないでしょ」を日本語の感覚で英語にすると、
It’s not related to you.
と言いたくなるかもしれません。
relate: 関係する
なので、間違っているわけではないのですが、少し不自然な表現です。
このセリフは、主人公と親友が相談しているときに、
親友の旦那さんが「俺のこと?」と話に割り込もうとして、
親友がピシャリと言った言葉でした。
このように、ネイティブが実際にどんな英語で感情を表現しているか、
文脈や状況とあわせて観察することで、
“伝わる英語”のセンスが身についていきます。
英語フレーズ暗記に頼らない本物の話す力
これは、英語日記のようなアウトプット型学習だけでは補いにくい部分。
映画やドラマを使った「暗示的学習」=気づきから学ぶプロセスが、
まさにここで効いてくるのです。
私が提唱している学習法のゴールは、
日本語を整え、自分の言いたいことを“スルッと”英語で言えるようになり、
ストレスなく海外の方とコミュニケーションをとることです。
文法や単語の暗記ではなく、「この場面なら、こう言うと伝わりやすい」という感覚を
フレーズの丸暗記に頼らず、インプットとアウトプットのバランスの中で育てていく方法です。
自分に合った学び方を見つけることの大切さ
自分に必要な学び方を見つけることは
自分ではなかなか難しいものです。
特に、英語日記はいいよとか、
洋画をセリフが覚えるまで見ようとか
いろんな情報が出ていますが、
自分に必要な学びが何かわかっていない段階で
他の人がいいよと言ったものをむやみに取り入れるのは遠回り。
この生徒さんのように、行動しつつ、その都度振り返り、必要な学びを加えていく。
このプロセスが大事なんですね。
この生徒さんの変化が楽しみです。
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