以前、英検の勉強をしていることをお伝えしましたが、
勉強を進めていく中で、もう一つ気づいたことがあります。
それは……「全然単語が覚えられない!」ということ。
私が英検の単語学習で使っているのはこの単語帳です。
確かに、短期記憶(ワーキングメモリ)は
一般的に10代後半〜20歳前後でピークを迎えると言われています。
この時期は、新しい情報を一時的に保持して処理する力
たとえば「新しい単語を聞いてすぐ覚える力」が最も高い状態です。
しかし、加齢とともにこの能力は少しずつ低下します。
つまり、40代を超えた学習者にとっては
単語をただ覚えることがどんどん難しくなっていくわけです。

年齢を重ねても記憶力は活かせる
一方で、年齢を重ねると強くなる記憶もあります。
それが、長期記憶の中の意味記憶とエピソード記憶です。
- 意味記憶(semantic memory):言葉や概念、知識として整理された記憶
- エピソード記憶(episodic memory):自分の経験や出来事に結びついた記憶
つまり「経験に裏付けされた記憶」がここにあたります。
年齢を重ねてからの学習では、
ただ暗記するよりも、自分の経験・感情・イメージと結びつけて覚えることがとても有効です。

“使える形”で覚える単語ノート
そこで今日は、ただ「覚える」だけでなく
「使える形で覚える」単語ノート術をご紹介します。
私が実践しているのは、単語の意味を書くだけのノートではなく
以下の3つをセットで書く方法です。
- 単語の意味(日本語)
- 英語での言い換え
- 自分の例文

たとえば “angry(怒る)” という単語なら、こんなふうに書きます。
angry
日本語:怒る
英語での言い換え:mad / upset / annoyed
例文:
I get angry when my son doesn’t listen.
I’m not angry, just tired.
さらに、自分の生活に合わせて例文を作ると
エピソード記憶や意味記憶と結びつき、記憶の定着がぐっと強くなります。
こうして自分の言葉で例文を作ることで
理解 → 定着 → 応用の流れが自然に生まれ、“使える記憶”になります。
そして何より
お気に入りのノートを使うと愛着がわき、続けやすい
というメリットもあります。

年齢はハンデじゃない
「新しいことが覚えられない…」と感じている方ほど、
ぜひ“使える形で覚えるノート術”を試してみてください。
年齢を重ねることは決して悪いことではありません。
自分の経験値を逆手にとって、効果的な学び方をしていきましょう。
知っている単語が増えると、英語は一気に楽になります。
たとえば中学までに出てくる単語を
「知っている」だけでなく「使える」ようにしておくと
英会話はかなりスムーズになります。
今度、この点についてさらに詳しく解説していきますね。


