ネイティブにはどう聞こえるんだろう?
英語をがんばって話しているとき、ふと不安になることってありませんか?
「この言い方、ネイティブにはどう聞こえてるんだろう?」
「細かい文法ミスって、やっぱり変に聞こえるのかな?」
今回はそんなモヤモヤにお答えする、
「冠詞(a / the)の有無がネイティブにどう伝わるのか?」
というテーマでお届けします。

「冠詞がない英語って、ネイティブには変に聞こえるんですか?」
これは実際に、レッスンで生徒さんからいただいた質問です。
「冠詞の “a” や “the” がない英語って、どれくらい違和感があるんでしょう?」
この疑問、じつはとても深いものなんです。
日本語に置き換えるとどうなる?
たとえば、外国人の方が日本語を話すときにこんな表現をするとします。
- 「わたしは、テニスクラブの一員で、楽しいときを過ごしています」
→ 正しいけど、ちょっと教科書っぽい - 「わたし、テニス、楽しいよ~」
→ ラフでフレンドリーだけど、少し子どもっぽい印象も - 「わたしをテニスはプレイします」
→ 助詞の使い方に違和感あり
どれも言いたいことは伝わりますよね。
でも、ちょっとした「違和感」を感じることもあると思います。
英語の冠詞も、まさにこの「違和感」を生む要素なんです。
冠詞が抜けるとどうなる?よくある英語の例
あなたもこんなふうに言ったことはありませんか?
- I saw dog.
- I want toy.
- I ate rice ball.
意味は伝わります。
でも、実はこれらの文はネイティブにとって
少し子どもっぽく、未熟に聞こえてしまうことがあります。
たとえば…
・I saw dog.
→ 日本語で言うと「わんわん、いた!」みたいな感じ
・I want toy.
→ 「これ、ほしい!」と指をさす幼児のような印象
・I ate rice ball.
→ 「おにぎり、たべた」と助詞の抜けた子どもっぽい言い方
意味は通じるけど「伝わり方」が変わる
もちろん、どれも意味はちゃんと伝わります。
完璧じゃなくても、通じ合えれば十分!
…というのは本当にその通りです。
ただし、「どう伝わるか」も少し意識できると、
大人の英語として自然さや信頼感がグッと増します。

「the」が抜けると、意味がズレることも
とくに注意したいのが “the” の抜け。
例を見てみましょう。
- I opened the door.(特定のドアを開けた)
- I opened door.(どのドア?という印象)
英語では、「具体的なものか」「漠然としたものか」を冠詞で区別します。
そのため、“the” の抜けは、誤解や混乱を生む原因にもなります。
完璧じゃなくても大丈夫
最初にお伝えしたとおり、
❝ 冠詞が抜けていても、「伝えようとする英語」は、立派な英語です。 ❞
どんな形であれ、英語で話そうとする姿勢はすばらしいことです。
- 英語で話そうとする勇気
- 声に出して練習している姿勢
- 伝えようとする気持ち
それだけでも、学習者としては本当に立派です。
生徒さんとのやりとりから
今回の質問をくれた生徒さんは、たくさんの知識を持ち、とても真面目に学ばれている方でした。
でも、
「知識はあるのに、それをうまく使いこなせない」
と悩んでおられました。
そこで私がこうお伝えしたところ、その方は、
「間違うのはやっぱり嫌だけど、間違えながらでも、自分の考えを伝えてみるのが大事ですよね」
と、前向きに変化されていました✨

伝わる+伝わり方も意識しよう
英語は「伝わる」だけでも十分価値があります。
でも「どう伝わるか」を少しずつ意識していくと、表現の幅がぐんと広がります。
ちょっとした冠詞の意識が、
あなたの英語を「より自然で信頼感のある英語」に進化させてくれるかもしれません。
おわりに
いかがでしたか?
今回の内容が、あなたの英語に小さな追い風になりますように🍃
質問や感想があれば、ぜひコメントやお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ!